ホームオーディオのサブウーファーと低音の初心者向けガイド
Sonos SubやSonos Sub Miniを使えば、音楽やゲーム、ホームシアターシステムに脈打つような低音を簡単に追加できます。そもそも「低音」の定義とは?サブウーファーの役割は?そして、サブウーファーは本当に必要でしょうか?その答えは、この記事をお読みください。
サウンドに圧倒されるあの瞬間―アクション映画で胸に響いてくるあの爆発音、お気に入りの一曲のあのビート、あるいはかすかなささやき声のあの繊細な響き―を思い出してください。その体験に、必ずと言っていいほど一役買っているのが、低音なのです。アクション映画で胸に響く爆発音、心を揺さぶるビート、そしてかすかなささやき声の繊細な余韻。その圧倒的なサウンド体験の裏には、必ずと言っていいほど低音の力があります。
お持ちのサウンドシステムにぴったりのサブウーファーを導入することで、音楽や映画、ゲームのサウンドが一変。奥行きと臨場感あふれる体験を実現できるのです。このガイドでは、低音の基本とサブウーファー選びのポイントを初心者向けに解説し、よくあるご質問にもお答えします。お使いのSonosシステムに最適なサブウーファーを見つけるのにぜひご活用ください。
そもそも「低音」とは何を意味するのでしょう?
「低音」とは、音の周波数のうち最も低い帯域を指します。それは、人間が聞き取ることのできる最も低い音である20ヘルツから約100ヘルツの範囲のことです。音楽を聴いたり、映画を観たりする時に、胸に低く響いてくるあのサウンドが低音です。レゲエのベースラインが刻む鼓動のような深いリズムや、巨大な飛行機が頭上を飛んでいる時に聞こえるエンジンの低くうなる音もそうです。
低音や低周波数帯域の音波は、パワーがみなぎっています。だからこそ身体全体で感じとる事ができ、遠くから(あるいは壁などの障害物越し)でも聴こえるのです。より高い音域では、このような場合は音が鈍くなったり、弱まったりします。
とはいえ、そんな低音に関するある課題が、サウンドデザイナーやエンジニアをいつの時代も悩ませてきました。それは、スタジオで再生され、録音された本来の低音を聴けている人はほとんどいないという問題です。なぜなら、そのサウンドを再生するには同じくらいパワフルなスピーカーが必要だからです。これを解決する鍵がサブウーファーなのです。
サブウーファーとは?
サブウーファーとは、低音域の再生に特化した独立型スピーカーで、迫力ある重低音を忠実に再現することを目的に設計されています。オーディオ信号を周波数帯域で振り分け、低音域信号をサブウーファーに送信すると、より深くパワフルな低音を再生できます。接続された2台のスピーカーは中高帯域に集中できるので、音質を損わずに広範囲のサウンドが奏でられます。
Sonosでは2種類のサブウーファーをご用意。Sonos SubとSonos Sub Miniからお選びいただけます。両モデルとも低域周波数を担うように特別に設計されており、3.1や5.1サウンドシステムの「.1」を担います。サラウンドサウンドシステムを設定する方法は、ホームシアターの究極ガイドで詳しく説明しています。
サブウーファーって本当に必要?
結論から言えば、必要です。
一般的な2チャンネルスピーカーでも、50ヘルツまでのサウンドならフルレンジで問題なく再生することができます。ただし、50ヘルツを下回ると、次第にサウンドの力強さや明瞭さが失われてしまします。低音再生をサブウーファーに分担させることで、単体スピーカーでは得られない、豊かで奥行きのあるサウンドが広がります。
サブウーファーの魅力は深い低音だけではありません。音の役割分担をすることで、高音もより繊細に響かせることができます。サブウーファーが低域再生を担うことで、他のスピーカーは50ヘルツ以上の音域に集中できるようになり、口笛や呼吸音のような繊細な音までリアルに再現できるようになります。このように歪みを抑えたクリアな音が臨場感をさらに高めてくれるのです。つまりサブウーファーは、アクション映画や低音が響く音楽が好きな人だけのためのものではなく、誰にとっても音のバランスが整った上質なサウンド体験を届けてくれる存在なのです。
サブウーファーは大きな箱型ですよね?どこに置くべき?
Sonos SubとSonos Sub Miniは、場所を取らずに豊かな低音を届ける空間に溶け込むスマートな設計が特徴です。 Sonos Subはソファーやテレビ台の下にぴったりフィットし、Sonos Sub Miniはどこに置いても臨場感あふれるサウンドを実現します。しかも、このサブウーファーはお使いのSonosシステムとワイヤレスで簡単に接続できるので、電源さえ届けばお部屋のどこにでも設置可能。配線の心配もいりません。
サブウーファーを使うと壁や床は振動しませんか?
サブウーファーは迫力ある低音で空間全体を満たしますが、振動で壁の装飾が揺れることもあります。でも、Sonos SubとSonos Sub Miniは、振動を極力抑えるよう設計されているので安心です。Sonos SubやSonos Sub Miniの中央にある特徴的な開口部「トンネル」は、見た目のアクセントになるだけでなく、2つのウーファーが振動を打ち消し合う構造になっています。だからこそ音量を気にせず、周囲に配慮しながらも深みのある低音を満喫できます。
低音が強すぎる場合はどうしたら良いですか?
どの設定を選んでも、Sonosアプリでお好みに合わせたサウンド調整が可能です。イコライザーや音量を細かく調整できるため、好みや設置環境に合わせて最適な低音レベルを設定でき、サブウーファーと他のスピーカーとの音の一体感が高まります。
私にぴったりのSonosサブウーファーは?
マンションなどの限られた住空間では、Sonos Sub MiniをSonos Era 100、Sonos Ray、Sonos Beamなどのコンパクトなスピーカーやサウンドバーとペアリングするとよいでしょう。一方、広い空間で本格的なサウンドを求めるなら、Sonos Arc Ultraなどの高性能サウンドバーにSonos Subを追加することで、圧倒的なサウンド体験を実現できます。さらにもう1台のSonos Subを組み合わせれば、空間全体を包み込むような圧倒的な低音を体感できます。(これはあくまでも初心者向けガイドです。詳しくは別途紹介します。)
他のSonos製品と同様に、Sonos SubやSonos Sub Miniは、Sonosアプリの指示に従ってホームサウンドシステムに簡単に追加できます。コンセントを挿し、Wi-Fiに接続したら、あとはアプリに表示される手順に沿って操作しましょう。
低音はサウンドに不可欠な要素であり、耳だけでなく、心と体に響く本能的なサウンド体験を生み出します。迫力ある重低音が好きな人も、キレのあるサウンドが好きな人も、Sonos SubやSonos Sub Miniを加えるだけで、Sonosシステムの臨場感は格段にアップします。音楽、映画、ゲームがまるで新しい世界に感じられるはずです。